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西武・平良海馬 「想像をはるかに超える自分」をイメージして挑む怪腕/オールスター候補の躍動

 

開幕から無失点投球を続ける平良


 6月28日に発表された球宴ファン投票最終結果発表で34万5771票を集め、パ・リーグ中継ぎ投手部門で断トツ1位。さらに両リーグ、全ポジションを合わせても吉田正尚(オリックス)、佐藤輝明(阪神)、柳田悠岐(ソフトバンク)、に次ぐ4位と、高い人気を証明しているのが平良海馬だ。

 それもそのはずだ。今季初登板から無失点投球を続け、6月13日の中日戦(メットライフ)で開幕から32試合連続無失点の日本記録を樹立。さらに記録は現在継続中であり、28日のソフトバンク戦(京セラドーム)で藤川球児(06年、当時阪神)の持つ38試合連続無失点の日本記録に並んだ。

 数字だけではない。その投球内容も磐石だ。160キロ近い直球を最大の武器にスライダー、カットボール、チェンジアップなど変化球もいずれの質も抜群だ。捕手の森友哉も「全球種が良いので、どのカウントで何を投げても、打たれる気がしない」と絶賛してやまない。実際、いずれの球種の被打率も2割以下。奪三振も救援投手最多の48を誇っており、内容と結果がガッチリと噛み合う最高の形が続けられている。

 こうした成績が評価され、東京五輪日本代表メンバー入りが内定した。オールスター初選出も決まったが、「選出は全然思ってもいなかったことでしたのでうれしいです。オールスターは三振かホームランかという舞台ですし、みんなホームランを狙ってくると思いますので、抑えられるように頑張ります。特に交流戦で未対戦のバッターとの対戦は楽しみです」と平良は語る。

 今球宴の開催地の1つが西武の本拠地・メットライフドームだけに、登場時の大歓声は必至。今季、「想像をはるかに超える自分」をイメージして挑んでいる平良にとって、人生初の夢舞台、そして世界大会は最高のモチベーションだ。

写真=BBM
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