堂々のファン投票1位に君臨した。
高卒2年目左腕・宮城大弥の存在感がピカイチだ。同投票では、パ・リーグ先発投手部門のトップで、
楽天・
田中将大、チームの先輩・
山本由伸を抑えての投票数に「間違いです……」と困惑し、「たくさんの票が入ってうれしいんですけど(自分は)まだまだだと思う。居てはいけないところに入っちゃっている気がする」と謙遜した。
ファンも認める19歳左腕は、6月27日時点で12試合に先発して8勝1敗、防御率1.93と圧巻の成績を残している。人気でも実力でも、負けない左腕になりつつある。
思い切って剃り上げた。1月中旬から伸ばしていた長髪を6月10日に大阪・舞洲の球団寮で“断髪”した。髪の長さを9ミリにしようと思っていたが、後輩捕手の
中川拓真が、アタッチメントを付け忘れる思わぬハプニングで、まさかの5厘刈りとなったが「もともと丸刈りにしようとは思っていたので、気にしないでね」と後輩を守った。
現在地を常に見る。2019年秋のドラフト直前、宮城は『BIG4』と呼ばれる高校生投手の中にはいなかった。「ドラフトの順位にとらわれないように。外れ外れ1位なので、3位ぐらいの感覚。そこで『自分は1位だ』と思うとプレッシャーになるじゃないですか」。
『BIG4』と呼ばれ、注目を集めた同学年の
ロッテ・
佐々木朗希、
ヤクルト・
奥川恭伸よりも先に白星を挙げても「同級生を引っ張っていく存在が彼ら。僕は今も追う存在」と姿勢は崩さない。
キラリと輝く“ダイヤ世代”をけん引する。
写真=BBM