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広島・森下暢仁「モチベーションになる」球宴にふさわしい人気と実力/オールスター候補の躍動

 

2年目のジンクスを感じさせない投球を続ける森下暢仁


 森下暢仁はプロ2年目ながら、すでに実力と人気を兼ね備えている。オールスターのファン投票では、先発投手部門で今季好調の中日柳裕也阪神青柳晃洋を抑え、第1回中間発表から1位をキープしている。6月4日に取材に応じ、「選んでもらえているというのは自分自身のモチベーションになりますし、うれしい。しっかりとそのような選手になれるようにもっともっと頑張りたいです」とコメントしていた。

 実力は申し分ない。ルーキーイヤーの昨季は10勝3敗、防御率1.91で新人王を獲得。今季は開幕から大瀬良、九里と先発投手陣の柱として君臨。チームがコロナ禍に見舞われた影響で、管轄保健所から自身も濃厚接触者と判定されたことで、約3週間にわたって戦線を離脱したものの、安定感は健在だ。6月23日現在で、10試合に登板し、4勝4敗ながら防御率は2.50と2年目のジンクスを感じさせない投球を見せ続ける。また、持ち前の端正なルックスも人気の要因の一つと言えるだろう。

 球宴だけにとどまらず、東京五輪の侍ジャパンにも選出された。大卒2年目ながら早くも球界を代表する右腕となりつつある。選出については「うれしい気持ちが一番。本当だったら去年開催されていた五輪なので、1年延期となって今年こうして出ることができるのは本当にうれしい」と喜びを口にしていた。

 球宴ではどんな投球術で強力パ・リーグ打線を圧倒していくのか注目が集まる。圧倒的な人気と実力を兼ね備えた右腕が、スターの仲間入りを果たし、能力を存分に解き放つ。

写真=BBM
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