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DeNA・オースティン 出場47試合で11球団からアーチ達成/オールスター候補の躍動

 

監督推薦、選手間投票でのオールスター出場の可能性は十分にある


 スゴい記録をオースティンが打ち立てた。「ヤッタ!!」とお決まりのセリフは6月11日の日本ハム戦(札幌ドーム)だ。初回、二死三塁で金子弌大から13号2ラン。弾丸ライナーで左翼ポール際へ運んだ。交流戦7本塁打目。セ・リーグ5球団に加え、パ・リーグ6球団からもアーチを架けた。1シーズンで11球団を制覇したのは2019年のヤクルト山田哲人以来で、球団史上初。それを出場47試合で成し遂げてみせた。

 新型コロナウイルスの影響で3月26日の開幕に間に合わず、初出場は4月13日のヤクルト戦(神宮)だった。代打でいきなり中前打。20日の中日戦(横浜)で今季1号を放ち、グングンと調子を上げた。5月1日のヤクルト戦(横浜)では、バックスクリーン上部のビジョンへ当てる超特大弾。最下位に沈むチームの光になった。「とにかく勝利に貢献したい」と思いはシンプル。一塁への全力疾走は当然で、意表を突いた二盗で沸かせることもあった。

 交流戦前に佐野恵太と三、四番を入れ替わり、四番では打率.352(三番は.301)と上昇。6月22日には規定打席に到達し、打率.328でリーグ2位に躍り出ている。15本塁打、37打点も上々。来日1年目の昨年は開催が見送られた球宴への扉も開けそうだ。ファン投票中間発表で外野手部門9位。野手3人の外国人枠はし烈だが、選手間投票や監督推薦での初出場にも夢はふくらむ。飛距離はもちろん、右翼からの強肩にも注目。晴れ舞台に立つ資格は持っている(成績はすべて6月24日時点)。

写真=井田新輔
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