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ヤクルト・奥川恭伸 「エースと呼ばれる存在になりたい」甲子園のスターが大躍進/オールスター候補の躍動

 

期待値の高い高卒2年目組の中でも、結果を残しつつある


 高卒2年目での球宴出場も、夢ではない。奥川恭伸が6月21日の中間発表で、オールスターのファン投票4万9948票を獲得し、セ・リーグの先発投手部門で5位につけている。チームの先輩である小川泰弘や、巨人菅野智之中日大野雄大らを抑えての上位ランクインだ。

 着実に、成長の段階を踏んでいる。昨季は右ヒジの軽度の張りなどの影響で2度ノースローを経験したが、シーズン最終戦となる11月10日の広島戦(神宮)でプロ初登板(3回途中5失点で初黒星)。今季は4月8日の広島戦(同)でプロ初勝利を挙げ、初のお立ち台では「勝つことはそう簡単じゃないということを自分自身感じましたし、その中でチームをしっかり勝たせられるような投球が毎試合できるように頑張っていきたい」と今後に向けての意気込みを明かしていた。

 今季はここまで、中10日以上の登板間隔を空けての調整を続けている。「投げるタイミングやトレーニングするタイミングが確立されてきたというところで、中10日空いてもスムーズに試合に入れるようになってきたと思います」。5月27日の日本ハム戦(同)ではプロ2勝目、6月20日の中日戦(神宮)では3勝目を挙げ、日々試行錯誤しながら一歩ずつ前に進んでいる。

 高津臣吾監督も「しっかり自分の中のローテーションを守ってやれているのは大きな成長」と評価。4月16日に20歳を迎え、「エースと呼ばれるような存在になりたいです」と将来に向けての決意を明かしていた奥川が、夢の祭典を経験する日も遠くはないはずだ。

写真=BBM
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