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日本ハム・古川裕大 打てる正捕手目指して。頑丈な体を武器に攻守で鍛錬を積む日々/待たれる一軍デビュー

 

大学日本代表の四番を務めた左の強打者は将来の正捕手候補として期待も高い



 強打の捕手として期待が高い古川裕大は一軍デビューを目指して二軍で鍛練を積んでいる。6月30日現在でイースタン・リーグにはスタメン19試合を含めて31試合に出場。打撃は73打数13安打、打率.178、1本塁打、15打点。守備では盗塁阻止率が.105(盗塁刺2、許盗塁17)。攻守で日々、勉強を重ねている状況だ。

 昨年のドラフト会議では上位の3位指名を受け、上武大からプロ入りした。大学日本代表では四番打者を務めた。左の強打者としても魅力的な将来の正捕手候補は、春季キャンプも一軍スタートし、大きなケガもなく完走。実戦での結果は付いてこなかった一方で、厳しい練習にも付いていった古川について、栗山英樹監督も一目を置いていた。

 指揮官は「新人で捕手で一番しんどいポジションでキャンプをスタートさせたけど、捕手で一番必要な体の強さっていうのは間違いなく持っている。これは宝物。そういったものを、これからどうやって生かしていけるかだと思う」と期待の大きさを示した。打つだけでなく、投手を引っ張る力量など、経験も必要なポジション。頑丈な体をベースに、今は飛躍へ向けた土台を必死に固めているところだ。

 古川が目標とする将来像は「ジャイアンツの二軍監督である阿部慎之助さんのような打てる捕手」だ。チームにとっても「打てる捕手不足」は長年の課題。求められるレベルは高いが、期待に応えられるポテンシャルを持つからこそ、早い時期に一軍での経験を積ませたいホープだ。
写真=BBM
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