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ソフトバンク・リチャード 周囲を圧倒する結果で先輩を超えよ!/待たれる一軍デビュー

 

長打力が魅力のリチャード。一軍でも豪快な打撃が見たい


 王貞治球団会長も大きな期待を懸ける大砲、リチャードの一軍デビューは果たして……。2018年育成ドラフト3位で入団。189センチ、119キロと恵まれた体格が生むパワーが最大の武器で、入団直後から育成選手でありながらキャンプなどで王会長から幾度となく直接指導を受けてきた。昨年のオープン戦終了後に支配下登録。昨季は本塁打と打点でウエスタン・リーグ2冠に輝き、今季も同リーグの本塁打、打点でトップを走っているが(7月1日現在)、一軍の舞台は踏めていない。

 4年連続日本一中のチームの主力陣の壁は高いだけに、確実性のアップとパワーを生かした打撃でも圧倒的な結果を示すことが必要だ。今季も春季キャンプはA組(一軍)で過ごしたが、オープン戦は打率.125(8打数1安打)。開幕一軍入りを逃した。二軍では本塁打、打点で結果は残しているが、首脳陣の目にはまだ物足りない。藤本博史二軍監督は「マッチ(松田宣浩)を抜け、最低限でも肩を並べろと。ケツに火を付けるくらいじゃないと。周りを圧倒するくらいホームランを打って、もっと目立たないと」と、周囲を納得させる圧倒的な結果を求める。

 若き大砲にあえて厳しいゲキを飛ばすのは、期待の裏返しだ。「V10」を狙う上で、若手野手の底上げはチームの大きな課題の一つ。近未来の打線の中心となってもらいたいという思いが球団全体にあるからこそ、求めるものも高くなる。「とにかく打ち続けるだけっす」。規格外のパワーを持つ22歳も、もちろんその思いに応えるつもりでいる。

写真=湯浅芳昭
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