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西武・川野涼多 “父親”松井稼頭央二軍監督に心酔する両打ちの内野手/待たれる一軍デビュー

 

今春はA班キャンプに参加した川野


 開幕直後から山川穂高外崎修汰山野辺翔といった主力内野手陣に故障離脱者が相次いだこともあり、出場機会を得た呉念庭愛斗山田遥楓が大活躍。さらにはルーキーの渡部健人ブランドン若林楽人、4年目の綱島龍生が一軍デビューを飾るなど、今季のライオンズは若獅子たちが存在感を示すシーズンとなっている。その流れに続くべく、着々と爪を研いでいるのが2年目の川野涼多だ。

 同じ「両打ちの遊撃手」として、MLBでもプレーした松井稼頭央二軍監督に心酔。入団直後から、試合や全体練習後には自ら願い出て打撃、守備とも直々に技術指導を仰いだ。また、試合中のベンチでも、常に隣に陣取るなど、常に「つきっきり」を意識し、あらゆる角度から成功の秘訣を吸収しようと努めている。そんな姿に、「俺のこと、本当の父親だと思ってるんちゃうん?」と、松井二軍監督も冗談を言いつつも感心しきりだ。

 6月15日からの3試合、日本屈指の遊撃手・源田壮亮が調整のため二軍出場。この絶好の機会に松井二軍監督は「ボールの行方や試合はいいから、とにかくゲン(源田)だけを見ていろ」と、その一挙手一投足から多くを感じ、学ぶことを求めたという。

 昨季の一軍練習参加時には源田から「1歩目が大事」「投げる方向にしっかりベクトルを向けろ」とアドバイスを受けたが今回、初めて真剣勝負の試合での立ち居振る舞いを見て、あらためて多くを学び得ただろう。

 今春季キャンプをA班で過ごしており、期待値の高さは誰もが認めるところ。一軍内野は群雄割拠だが、必ずや近い将来、定位置争いに名乗りを挙げてくるはずだ。

写真=BBM
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