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発見の連続で進化を続けるオリックス・山下舜平大/待たれる一軍デビュー

 

オリックスのドライチ右腕・山下舜平大が、一軍デビューを目指して成長を続けている


 堂々の“プロ初勝利”を挙げた。今季のドラフト1位・山下舜平大が、6月23日の広島戦(オセアンBS)で先発し、5回1失点と好投。ファームでプロ初勝利を記録した。

「腕だけで投げずに、体全体で。下半身から上(半身)に伝わるように投げたい」

 春先にそう話していたとおり、ノビのある直球を披露した。プロ初登板初先発は4月15日のウエスタン・阪神戦(京セラドーム)で2イニング、33球1安打1失点だった。最速は151キロを計測するなど、2つの三振を奪った。登板前日には「プロに入って初めての公式戦ですし、自分のボールがどこまで通用するのか。次につながるように、何かをつかめる登板にしたいです」とコメントしていた。

 プロ入り後は、新球種の習得に励んでいる。高校まではカーブのみの変化球で戦ってきたが「まずはフォークを練習しようと思います。カーブしか投げてないので、山岡(山岡泰輔)投手や山本(山本由伸)投手から、変化球のことを聞きたい」と意気込んでいた。

 直球の威力を増すためには「リリースの瞬間の指を意識して。できるだけ前で離せるようにしたい」と工夫を重ねる。

 名前・舜平大の由来は、オーストリアの経済学者から。親から名付けられたとおり、発見の連続で進化を重ねる。コロナ禍でのリフレッシュ方法は、1日3回入る「お風呂」。じっくりと温めて、シーズン終盤の一軍マウンドへ、着々と準備を進めていく。

写真=BBM
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