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広島・韮澤雄也 羽月、林ら高卒3年目組に続けと一軍目指す/待たれる一軍デビュー

 


 若鯉のホープが、ファームで鍛錬を積んでいる。ドラフト4位で2020年にカープに入団した高卒2年目の韮澤雄也だ。二軍では主に二塁手として6月29日時点で39試合に出場。打率.242、0本塁打、7打点を記録している。結果を残せば、今季中の一軍デビューもあり得る。

 新潟・魚沼市出身。豪雪地帯で育まれた強じんな足腰を携え、埼玉・花咲徳栄高に入学した。強豪校で1年春からベンチ入り。17年の夏の甲子園では全国制覇を経験し、3年連続で夏の甲子園に出場した。高3でU-18日本代表に選出され、W杯では「三番・一塁」で全試合出場。本職ではない一塁でベストナインに輝いた。巧みなバットコントロールと抜群の守備力を武器にプロ入り。

 1年目の昨季は二塁、三塁と遊撃を守り、68試合に出場し、打率.229、0本塁打、13打点に終わった。さらなる進化を目指し、昨オフには菊池涼の自主トレに志願して参加。打撃、守備に磨きをかけた。現在、打率は3割には満たないものの、2割台半ばをキープしている。取り組みについては「どんな投手、どんな球に対しても同じ入り方というか、下半身の入っていき方を意識しています」と明かした。

 チームでは高卒2年目で一軍デビューを果たした羽月、林が、3年目の今季、一軍の主戦として活躍する。「一軍で活躍するために、まずはファームで結果を残していきたいです」と韮澤。フレッシュオールスター出場も決定。将来性の高さを感じさせる背番号54が、一軍デビューへとまい進する。

写真=BBM 
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