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巨人・秋広優人内野手 「一軍を目指して、常に意識は高く持っています」と語る可能性あふれる200センチ新人/待たれる一軍デビュー

 

春季キャンプで話題をさらった巨人秋広優人はファームで実戦経験を積む


 開幕前に話題をさらった大型新人は、今、ファームで静かに腕を磨いている。二松学舎大付高からドラフト5位で入団した秋広優人だ。公式では身長200センチだが、今なお成長中の左打者は春季キャンプ中に一軍昇格し、紅白戦を含む実戦7試合で31打数10安打をマーク。原辰徳監督は「練習も含めて、なかなか並じゃあないよ」と、この結果も受けてオープン戦でも一軍に帯同させた。将来性を買われてドラフト指名された男が、一時は球団では1959年の王貞治以来62年ぶりとなる高卒新人野手の開幕スタメンに挑むこととなった。

 3月7日の日本ハム戦(札幌ドーム)では2安打を放つなど大器の片りんは見せた。だが、10試合で25打数5安打の打率.200、13三振。指揮官は「彼の将来とか、次の時代のことを考えたら、サブプレーヤーでなら(一軍に)置かない」と多くの実戦経験を積ませるため、開幕直前での二軍降格を決めている。秋広は「力のなさを痛感したので、一軍で活躍できる力をつけて戻りたい」と気持ちを切り替え、阿部慎之助二軍監督らの下で鍛え直すことになった。

 だが、プロの世界は甘くはなかった。二軍で“開幕四番”に抜擢されてプロ1年目のシーズンを滑り出したが、5月以降は三軍と二軍を行き来する日々。イースタン・リーグの成績は7月1日時点で41試合、打率.169、22安打、3本塁打、7打点と、まだまだ一軍の舞台(4月4日に昇格も、出場なく二軍へ)は遠い。

「一軍を目指して、常に意識は高く持っています」と秋広。焦る必要はない。可能性あふれる18歳には、大きく育つための時間はたっぷりとある。

写真=BBM
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