週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

貪欲なガッツマン「学びたい」オリックス・福田周平/夏男の季節

 

リードオフマンとして打線を活性化させているオリックス福田周平


 ガッツマンが夏に向けて状態を上げてきた。福田周平が気温とともに成績も上げている。

 6月は86打数31安打の打率.360を記録。ハイペースで出塁し、トップバッターとしての役割を果たしてきた。福田の活躍もあり、チームの6月の戦績は16勝4敗3分けと、一気に躍進。登録は内野も、今季は主に中堅を守る。昨オフに福良淳一GMら球団首脳に「試合に出られるなら、どこでも守りたい」と中堅挑戦を直訴していた。

 本職は二塁で「(外野は)野球人生初です」。キャンプでアピールに成功し、開幕一軍入りしたが、直後にファームへ。「ずっと、早く(一軍に)上がりたかった。本当は……。全試合フルイニング出たかった。次の目標は規定打席。もう結構ギリギリなので、アピールしていかないと」と高い志を持つ。

 夏場に調子が上がる理由は「143試合をどうやって乗り越えるかを考えて過ごしてきた」ことを挙げる。2019年12月上旬から2週間、アメリカ・ヒューストンに武者修行。自ら英文でメールを打ち込んで予約した。「学びたい。どんなトレーニングをしているのか。メジャー・リーガー、アメフトの選手もいた。全身のパワー。体が弱いと、頭で理解していても良いプレーができない。全体的に強くすれば、理想のプレーができるようになる」と着実に力をつけてきた。

 新人年の18年には7月に打率.319、2年目の19年の7月は同.286をマーク。“夏男”が、首位争いを繰り広げる今季も打ちまくる。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング