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ヤクルト・オスナ チームに欠かせぬ男/助っ人前半戦通信簿

 

打撃だけでなく、パフォーマンスでもチームを盛り上げている


 期待以上の活躍で、いまやチームになくてはならない存在だ。メジャー通算24本塁打を誇る加入1年目のオスナは、前半戦終了時点で61試合に出場し、打率.315、9本塁打、33打点の好成績。2011年以来、10年ぶりの貯金10で前半戦を終え、セ・リーグ3位と好位置につけるチームの重要なピースとなっている。

 4月3日に来日後は、2週間の隔離生活を経験。二軍戦はわずか2試合の出場と急ピッチで調整し、同23日に昇格すると、翌24日に本拠地・神宮で鮮烈なデビューを飾った。1点を追う9回二死一、三塁から右中間へサヨナラの2点打。初めてお立ち台に上がり「とてもいい気持ちでした。勝利に貢献するために来ている。みなさん待っていてくれてありがとう」と喜びを表現した。

 最後は、通訳に教えてもらった勝利の合言葉「すわほー」と歓喜し、正真正銘スワローズの一員となったオスナ。2年連続最下位からの浮上を目指すうえで、村上の後を打つ五番打者の存在は攻撃面の課題だった。そんな中、五番で50試合以上に先発し、得点圏打率.296を残すなど見事な働きを見せている。

 入団決定後には、同じベネズエラ出身で、西武などで日本通算357本塁打を放ったアレックス・カブレラから「日本では面白い経験ができる。楽しんでこい」と背中を押された。全力疾走する姿でも日本のファンを魅了しており「本当に素晴らしいチームに入れたと思う。みんなの期待に応えられるよう頑張りたい」と熱い気持ちで、勝利に貢献していく。

写真=BBM
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