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巨人・岡本和真内野手 母に捧げる“初の劇弾”。2年連続本塁打&打点王へ/前半戦ベストゲーム

 

母の日に自身初のサヨナラ弾を放った巨人岡本和真


 母の日、巨人は劇的な勝利で試合を飾った。主役は四番・岡本和真。スポットライトを独占する大活躍で、ファンを興奮の渦に巻き込んだ。

 日本野球機構が初めて「NPBマザーズデー2021」と銘打って実施した5月9日のヤクルト戦(東京ドーム)。岡本は4対5と1点を追う9回一死一、二塁で、相手クローザー・石山泰稚から右越えのサヨナラ3ラン。これが公式戦では自身初のサヨナラ打ともなり、「何とか後ろにつなごうと。食らいついていこうと思っていました。ホームインする前はどういうふうにベースを踏めばいいのかなって、ちょっと迷いました」と笑みを浮かべた。

 2点を追う8回にサヨナラ劇のプロローグとなる6号ソロを左翼席に放ったのに続き、2打席連発で試合を決めた。ヒーローインタビューでは「今まで大きなケガもしたことないですし、こういうふうに本当に丈夫な体に産んでくれてありがとうございます」と奈良・五條市に住む母に感謝した孝行息子。今季も不動の四番に君臨し、この試合で右手中指を骨折して1カ月間、戦列を離れたキャプテンの坂本勇人の分までチームを支え、2年連続の本塁打&打点王へ順調に数字を積み上げている。

 前半戦終了時点で打率.271、ともにリーグトップの27本塁打、80打点。東京2020オリンピックの野球日本代表には選出されなかったが、今や球界を代表する長距離砲だ。6月30日に25歳になったばかり。脂の乗ってきた岡本和から、後半戦も目が離せない。
写真=BBM
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