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中日・平田良介 復調が待たれる元四番バッター/再起を目指す

 


 こんなはずではなかった。平田良介にとって前半戦は苦しいものに終わった。与田監督から優勝へのキーマンと指名されながら、前半戦は打率.155、0本塁打、4打点。ファームで調整する日々が続いている。

 昨季が21試合、打率.235、3本塁打、4打点と不本意に終わった。コロナ禍で開幕が遅れるなど調整が難しいなか、その影響が思い切り出た形となった。

「限られた環境で、やりたいようにできないままシーズンに入ってしまった」。その反省を生かすべく、オフから入念に準備を重ねてきたはずだった。

 1月の自主トレでは股関節の可動域を広げることをメーンに掲げた。「年も重ねて可動域も狭くなる。そうするとケガのリスクも増えるのでそこを改善したい」。テーマに沿って万全に仕上げてキャンプ、オープン戦と臨んだ。

 しかし開幕から苦しみ、4月末に早くも打撃不振で二軍落ち。与田監督は「打撃の状態が本来のものではない。足は私が監督に就任してから一番動いているように見えたんですけどね。チームが上昇するには彼は必要ですから、まずは打撃の状態を上げてほしい」と注文。その後も下半身のコンディション不良で二軍戦にも出場できていないのが現状だ。

 仁村二軍監督は「出続けると10か0かみたいな子なので、スピードが出ちゃうしパワーもあるので、どうしてもケガがつきまとう。本人の体調さえよければ推薦したいですけどね」と語る。得点力不足がチーム低迷の原因であることは明白。起爆剤になるべく回復が待たれる。

写真=BBM

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