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ロッテ・藤原恭大 いざ、挽回の夏へ/甲子園のヒーローは今

 

俊足好打の二番打者として打線を機能させているロッテ藤原恭大


 甲子園で高校野球が盛り上がる真夏に、プロ野球は後半戦スタートとなった。

 大阪桐蔭高3年だった2018年に、中日根尾昂巨人横川凱日本ハム柿木蓮らと甲子園春夏連覇を達成した藤原恭大は、プロで大きく羽ばたくために「勝負の夏」を迎えている。

「今年も一年間とおして(レギュラーとして)出られなかったが、後半戦は最初から最後まで出ることを意識していきたい」
 
 打ってよし、守ってよし、そして走ることもできる。誰も認める球界屈指のプロスペクトだ。

 プロ1年目だった19年は、球団高卒新人として1965年の山崎裕之以来、54年ぶりに開幕スタメンで起用され、プロ初安打をマークした。2年目の昨季終盤は、チームがコロナ禍に見舞われたタイミングで一軍昇格し、優勝争いを経験した。

 ところが、レギュラーとして期待された3年目はオープン戦で結果を残せず、2年ぶりに開幕スタメンをつかんものの、期待された「一番打者」でなく「九番打者」だった。「自分の実力不足だというのは自分が一番分かっている」。悔しさをにじませると、その後も修正できず、4月22日に二軍落ちとなった。

 それでも7月3日に再昇格し、五輪期間中のエキシビションマッチは11試合中10試合に出場して11安打、1本塁打、打率.297をマーク。前半戦の不甲斐なさを藤原はチームをリーグ優勝に導く活躍で挽回する覚悟だ。

 井口資仁監督も「状態はずっといい。これをキープしてもらいたい」と、かつての甲子園のスターをV争いのキーマンに挙げて期待を寄せる。

写真=BBM
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