週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

巨人・坂本勇人 尽きない向上心。「やっぱり、常にトップを走っておきたい気持ちはあります」/タイトルホルダーの意地

 

攻守でチームをけん引する巨人のキャプテン・坂本勇人


 東京2020オリンピックで日本代表の不動の遊撃手としてフル出場で戦い抜いた坂本勇人は、あらためて球界最高クラスの能力を有する選手であることを証明した。それでも坂本が悲願の金メダルを達成した喜びに浸ったのは、つかの間。向上心は尽きない。

「やっぱり、常にトップを走っておきたい気持ちはあります。(オリンピックで)若い選手がどんどん出てきているのも感じられた。僕たち世代も、若い世代もみんなで盛り上げたい」。オリンピックで受けた刺激を力に変えて、セ・リーグ2位からの逆襲を狙う後半戦(8月29日に首位浮上)に入った。

 今季は9月2日終了時点で打率.266、13本塁打、26 打点。5月9日のヤクルト戦(東京ドーム)で走塁中に右手親指を骨折し、1カ月間離脱した影響も否めないとはいえ、輝かしい実績を誇る坂本にとっては物足りない数字といえるだろう。

 プロ6年目の2012年に最多安打(173)、16年にセ・リーグの遊撃手として初めての首位打者(.344)、最高出塁率(.433)のタイトルを獲得。19年はタイトル獲得こそならなかったが、40本塁打を放ち、リーグMVPに選ばれた。昨季はベストナインとゴールデン・グラブ賞をW受賞。タイトルを獲得するたびに「自信にはなるけど、満足はしていません。この成績を継続していくことが大事」と語ってきたキャプテン。チームの勝利と同時に、高い数字を求め続けている。

 昨季、右打者では最年少で通算2000安打に到達した“生けるレジェンド”。リーグ3連覇と日本一を目指すチームと同様、個人成績でも上位浮上を狙う。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング