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中日・石橋康太 将来の正捕手候補/ドラフト下位入団選手の今

 


 捕手登録で本業はもちろん捕手。加えて、チーム事情があれば内野も守る。2019年にドラフト4位入団した。9月7日のウエスタン・ソフトバンク戦(タマスタ筑後)は三塁でスタメン出場。試合途中から2週間ぶりにマスクをかぶった。

 スーパースターと同じ高卒の同期入団。ドラフト1位は根尾だった。「根尾は根尾です。僕は僕。やれることをしっかりやりたいです」。プロの門をたたいた。周囲が根尾に注目する中で、根尾より先に一軍出場を果たし、根尾より早く初安打もマークした。

 ルーキーイヤーの7月7日、本拠地ヤクルト戦で一軍デビュー。球団の高卒新人捕手が一軍出場するのは、52年の河合保彦以来67年ぶり。ドラフト制後は史上初だった。2日後にはプロ初スタメン。1学年上のドラフト4位入団の清水と10代バッテリーを組んだ。

 出場試合は19年に12試合と今季の11試合。二軍では2年目のドラフト1位・石川昂が左腕を骨折するなどして野手不足。三塁スタメンで出場し、打席を得る日々が中心になっている。

 三塁出場にも目的を見出している。仁村二軍監督は「送球の補強。そういう意味も込めて。キャッチャーのスローイング強化のためにまずは内野で足を動かして」と説明する。一軍捕手は現在、木下拓哉大野奨太アリエル・マルティネス、桂の4人制を敷いている。石橋にとっては残り少ない3年目。一軍出場を待ちわびている。

写真=BBM
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