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広島・玉村昇悟投手 屈辱的な“プロデビュー”をバネに成長/ドラフト下位入団選手の今

 


 ドラフト6位で広島に入団し、高卒2年目ながら先発ローテーションの一角を担ってセ界の打者を相手に堂々と渡り合っている。今季は4月29日のDeNA戦(マツダ広島)でプロ初登板初先発を飾り、6月18日のDeNA戦(東京ドーム)でプロ初勝利を挙げた。9月15日現在で12試合に先発し、2勝7敗、防御率4.04の成績を残している。

 全国的にはあまり知られていない福井・丹生(にゅう)高校出身。3年時には主将、エースとして無名校を夏の甲子園を懸けた福井大会の決勝まで導いた。大会5試合で「52奪三振」の大会新記録を打ち立て、「越前のドクターK」の異名を持った。活躍がスカウトの目に留まり、小学生のころから抱いていたプロ入りの夢をかなえた。

 プロ1年目は大きな壁が立ちはだかった。強化指定選手だった玉村は体づくりを優先。公式戦デビューは昨年11月1日の二軍中日戦だった。中継ぎとして6回に登板。先頭からまさかの6連打を浴び4失点を食らった。一死も取ることができず、マウンドを降りた。「ボコボコにされて悔しかった」。実戦、経験を積み重ね、投球術に磨きをかけていった。「怖さはずっとある。だから丁寧というか、慎重に投げられているのかなと思います」と話す。

 2年目は新たにツーシームを習得し、投球の幅を広げた。“プロデビュー戦”で味わった悔しさをバネに、見事に成長を果たした。まだ粗削りな部分はある中で、将来性を感じさせる能力の高さを示している。経験を重ね、技術に磨きをかけていく。

写真=BBM
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