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楽天・山崎剛 貪欲にチャレンジする4年目/ラストスパートに懸ける

 

攻守でアピールを続け、出番を増やしたい


 生き残りに懸ける執念が、伝わってくるようだった。9月14日のオリックス戦(楽天生命パーク)。1点リードで迎えた5回二死二塁。カウント1―0からの2球目だった。山崎剛が内角直球を振り切った。フラフラと上がった打球は、中前にポトリ。貴重な追加点を奪い、4対1での勝利に貢献した。

 この日、山崎剛を「一番・遊撃」で起用した石井GM兼任監督は「山崎剛が絶妙な詰まったヒットで点が取れた。好投手を相手にチャンスが少ない中で、選手が集中してその一打を出してくれた」と、その活躍を素直に称えた。

 プロ4年目の25歳。俊足が売りの内野手だ。自慢の足を生かした守備でも、光るものを見せている。不調の浅村に代わって「九番・二塁」で先発した9月10日のロッテ戦(ZOZOマリン)。4回一死の守備では、レアードの放った右中間へ落ちそうな飛球をスライディングキャッチした。

 守備で確かな存在感を示すと、1点を追う6回一死では、相手先発・佐々木朗希の直球を強振。バックスクリーンへ、2年ぶりとなるプロ2号を放った。パワーアップした打撃でもアピールした。

 昨季は慢性的な左手首痛の影響もあって、20試合の出場に終わった。巻き返しを狙った今季だったが、開幕一軍入りを逃した。初昇格は6月中旬。出遅れたが、二軍では本職の内野だけでなく、外野にも挑戦。出場機会を増やそうと、貪欲にチャレンジしてきた。流した汗も自信に変え、まだまだアピールを続けていく。

写真=BBM
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