全力疾走の代償は大きかった。9月3日の
ソフトバンク戦(PayPayドーム)で吉田正尚が負傷した。9回に遊撃内野安打を放った際、左足を痛めて代走・
小田裕也が送られた。
軽度の損傷を信じて、翌4日は執念の代打出場。8回に打席に立ち見逃し三振で退いた。1球もスイングすることはなかったが、2017年10月7日
楽天戦(京セラドーム)から続けていた連続試合出場を512試合と継続させた。
常々「毎日、試合に出ることが自分にとって大事にしていること。プロに入って、1、2年目に腰のケガをして……。試合に出続ける大事さを知った期間でしたね」と、1戦1戦、コンディションに気をつけながら出場を重ねてきた。
このまま試合出場に臨むと思われた矢先、衝撃が走った。「左太もも裏の筋損傷」の診断を受け、9月5日に出場選手登録を抹消された。連続試合出場は512試合でストップ。毎試合、グラウンドで躍動し続けた背番号34の姿が見えなかった。
1996年以来25年ぶりとなるリーグ優勝、14年以来7年ぶりのクライマックスシリーズ出場を狙い、上位争いをしている中での主砲離脱。今季から選手会長を務めている吉田正だけに、チームも動揺を隠しきれなかった。
そんな主砲が帰ってきた。9月26日の楽天戦(京セラドーム)の9回に代打で登場。今後は慎重に状態を確認しつつスタメン復帰を目指す。シーズン、ラストスパートでの“完全復活”が期待される。
写真=BBM