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西武・源田壮亮 ルーキーの無念も背負い初の盗塁王へ/タイトル争い参戦中!

 

内容が伴う価値ある盗塁を決めている源田


 ルーキーイヤーに37盗塁を記録し、球団の新人選手シーズン最多盗塁数を更新。リーグでも最後まで盗塁王争いの主役を演じ、惜しくも2位となったのが源田壮亮だ。4年目の昨季こそ「体の状態が良くない時期があって、その時期は一切走らなかった」ため、キャリアで初めて30盗塁以下の18盗塁に終わったが、2、3年目はリーグ3、2位(34、30盗塁)と常に上位につけ、足でもチームに大貢献し続けてきた。そして、今季は10月5日現在24盗塁を記録しており、和田康士朗(ロッテ)と並んでリーグ1位。初の盗塁王獲得へ向け、視界は良好だ。

 1年目と比べ、徐々に盗塁の数自体は減ってきているが、「闇雲に走ることは減ってきたし、ベンチはここで走ってほしいんだなとか、ここは走らなければいけない場面だなとかが分かってくるようになった」と、内容的にはキャリアを重ねるごとに価値が増していることを実感できている。実際、直近では9月23日の楽天戦(メットライフ)で、同点の5回一死一、三塁、打者・中村剛也がフルカウントの場面で一塁走者の森友哉がスタート。中村が三振し、捕手が二塁へ送球した隙に三走の源田がホームスチールを決め貴重な1点をもぎ取った。また、盗塁成功率もキャリア最高となっている点も、スキルアップの確かな証明だと言えよう。

 序盤、源田のアドバイスを享受したルーキー・若林楽人が、5月22日時点で20盗塁とトップを独走していた。だが、残念ながらその後、同30日に不運な大ケガで今季絶望となってしまっただけに、若林の無念さも背負い、初の盗塁王に輝きたいところだ。

写真=BBM
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