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リードする新人王レース オリックス・宮城大弥/タイトル争い参戦中!

 


 新人王に一直線だ。20歳左腕・宮城大弥が目標としてきた「新人王」の候補に堂々と挙がる。

 有言実行のシーズンとなりそうだ。昨年末、今季に向けて強く記した。目標は「新人王」──。迷わずペンを走らせた。

「先発として一軍に定着したい。ケガなく定着できたら、自然と(新人王を)狙える位置にいけると思う。できれば開幕から上にずっといたいと思っています」

 プロ2年目を迎える期待の左腕は「開幕ローテ入り」を目標に掲げていた。

 言葉どおりの奮闘を見せ、10月4日時点で21試合に先発し、12勝3敗、防御率2.31を記録。「みんな同じ18・44メートル。どう使うか、見て勉強しています」と成長を求めて、先輩の胸に飛び込む日々だ。

 抜群の成績を残すが、中身は20歳。プロ入り後の“自己投資”は「先輩と一緒に買いに行って、かなり悩んで買った黒色のパーカーですかね。エッセンシャルというブランドです」。およそ2万円の買い物に、頭をかいた。

 シーズンに入り、ビジターゲームが増えると「ポールスミスの遠征用のかばんを……」と“ご褒美”も控えめ。“自前”のバリカンで髪を整え、マウンドに向かうホープは「チームに良い雰囲気をもたせられるような投球ができればそれがベスト」と流れをつくる。後輩選手のミスで6月上旬に、ウエービーだった髪が一気に五厘刈りとなったが、今では笑い話に変えられる。

 新人王のライバルは楽天早川隆久日本ハム伊藤大海となるが、現段階では成績が頭一つ抜けている。

写真=BBM
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