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巨人・高橋優貴投手 「今年は必死にやらないといけない」覚悟を胸に、進化/タイトル争い参戦中!

 

11勝でセ・リーグのハーラーダービートップに立つ巨人高橋優貴


 苦しいチームを支えてきた若き左腕は、今が踏ん張りどころだ。高橋優貴は9月30日時点で11勝(6敗)、2位の中日柳裕也阪神秋山拓巳、阪神・青柳晃洋広島九里亜蓮に1勝差でセ・リーグのハーラーダービートップに立っている。

 8月29日の中日戦(バンテリン)では5回2安打無失点で49日ぶりの勝利となる10勝目をマーク。プロ3年目で初の2ケタ勝利を「(9勝目から)長かったですね。でも、チームが勝てたことがうれしい」と喜んだ。だが、後半戦の白星はこの試合が1つめで、さらにここから3試合勝利に届かず、23日の広島戦(マツダ広島)で11勝目を手にするまで再び苦しんだ。

 9月17日のヤクルト戦(東京ドーム)では4回3失点で5敗目を喫し、「いい流れをつくれずに申し訳ないです」とうなだれた。ボールが先行しがちだったピッチングに原辰徳監督も「見ていて苦しいわな。カウント負けしているもんね」と苦言を呈し、奮起を促している。

 八戸学院大から2019年にドラフト1位で入団した左腕。2年目の昨季はオープン戦中に左ヒジを痛めた影響で登板8試合、防御率4.30、1勝3敗にとどまり「去年は本当に悔しい思いをした。今年は必死にやらないといけない」と覚悟を胸に、進化を遂げた。

 もともと威力のあったストレートと、決め球のスクリューに磨きをかけた。大きく変えた点はないと言いつつ、「気持ちの強さが重要」と強打者からも逃げず、思い切り腕を振る投球が新たな武器となった。9月29日の中日戦(バンテリン)では5回3失点(自責点は1)と自身の連勝を逃したが、チームも苦しむ今が踏ん張りどき。最多勝獲得へ、強気と粘りの投球を見せたいところだ。

写真=BBM
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