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広島・床田寛樹投手 8試合で1勝から見事な復活、後半戦は抜群の安定感/あの悔しさを胸に

 


 前半戦の悔しさを力に変えた。今季は自身の開幕戦となった3月31日の阪神戦(マツダ広島)では勝ち星を挙げたものの、前半戦8試合の登板で1勝2敗と苦戦が続き、5月27日の西武戦(マツダ広島)を最後に、ファームでの再調整を余儀なくされた。二軍に降格する際には、佐々岡監督から「ゼロからやり直してこい」と厳しい指示を受けた。

 二軍では課題の直球とスライダーのキレを取り戻した。映像などを確認しながらフォームを修正。東出二軍打撃コーチからの「ちょっとヒジが低くなった?」のさりげない一言が復活のきっかけの一つとなったという。ヒジが低いフォームではツーシームが曲がる半面、スライダーの変化が弱くなっていた。左腕は「気持ちヒジの位置を上げながらやったら曲がるようになったので、そこは良かった」と振り返った。

「パーム」への再挑戦も、快投を支えている。ファームの実戦で打ち込まれたときに、「投げる球がなくなった」と、学生時代に投げていたという「パーム」を再び投げ始めた。「思ったよりも良かった」と新たな武器となった。「タイミングも外せて、カウントも取れる。真ん中に投げても勝手に変な動きをする。自信持って投げていきたい」。切れ味鋭い直球が戻ってきたからこそ、生きる球。後半戦の躍動の一助となった。

 10月6日時点で、後半戦6試合に先発し、4勝1敗。9月21日の巨人戦(マツダ広島)ではプロ初完封勝利を手にした。9月の月間MVPも手にし、先発ローテの中でも1人抜群の安定感を見せている。屈辱を力に変えた。

写真=BBM

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