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ヤクルト・清水昇 反骨心こそ原動力/あの悔しさを胸に

 


 失敗が糧となり、歓喜の瞬間につながった。清水昇にとって、7月1日の阪神戦(甲子園)は忘れられない日になっただろう。7回1失点と好投した先発・奥川恭伸のあとを継ぎ、1対1の8回に登板。1回を無失点に抑えると、9回表にチームが5点を加えて勝ち越し、通算100試合目の登板でプロ初白星を挙げた。

 ヒーローインタビューを受けた3年目右腕は「昨日勝っている場面で投げさせてもらったのに、同点にしてしまったという悔しい思いを胸にマウンドに上がりました。去年も今年も負けばっかりつけていたので、やっと勝つことができてうれしく思います」と白い歯をのぞかせた。

 初の勝利球を手にした前日、6月30日の阪神戦(甲子園)では、1点リードの8回にマルテに右翼ポール直撃のソロ本塁打を浴びて同点。カウント1-2と追い込んでから148キロの直球をとらえられ、唇をかんだ。

 だが、「反骨心」こそ清水の長所だ。東京・帝京高3年夏には、東東京大会決勝で二松学舎大付高に敗れ、甲子園大会出場の夢が潰えた。「人生の転機」と口にする一戦。「ここまでやっても上がいるんだと感じて、まだまだ野球をやりたいと思った」と国学院大では投げ込みを続け、プロへの道を切り開いた。

 悔しい1球を次戦につなげた清水。10月7日時点でチームトップの63試合に登板し3勝5敗、43ホールド、防御率2.43。46ホールドポイントはリーグトップで、2年連続の最優秀中継ぎのタイトル獲得も視野に入る。優勝争いを繰り広げるチームに、背番号17は必要不可欠だ。

写真=BBM

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