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中日・京田陽太 背番号1の誇りと重圧/伝統を背負って

 


 2代目ミスター・ドラゴンズの故・高木守道氏が背負い、近年では福留孝介堂上直倫らが託された背番号1。京田陽太は2017年の入団から2年間は51だったが、1に変わってから3年目となった。

「ひとケタはチームの顔です。番号に恥じないように、どんな試合でも最後までグラウンドに立っていたいです」

 そう語ったのは18年オフ。打率は2割3分台だったものの、遊撃守備率.991でリーグトップ。「何でもいいです。何かで一番になるプレーヤーを目指します」と語り、背番号を輝かせるために1番のユニホームに袖を通した。20年からは選手会長も任されている。

 今春の春季キャンプで立浪和義臨時コーチのマンツーマン指導を受けた。立浪氏は高卒ドライチで遊撃開幕スタメンを果たし、ルーキーイヤーの88年にゴールデン・グラブ賞に輝いた。

 3代目ミスター・ドラゴンズの背番号3も、もちろん輝かしい。現在は主将・高橋周平が背負う。それと同格なのが1なのだ。投手なら20。杉下茂権藤博、故・星野仙一らが付けたエース番号となっている。

 今季は、かつて背負った背番号1を光らせた福留が阪神から移籍加入。課題の打撃アドバイスを受ける日々も送る。京田は「本当に感謝しています」。タイミングの取り方やバットの軌道を伝えられている。

「ずっと遊撃を守り続けていたいと思いますし、背番号1は僕にとって誇りです」。高木氏の仏前で手を合わせた日もあった。番号の品を守り、グレードを上げたい。

写真=BBM
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