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巨人・廣岡大志内野手 高い潜在能力を買われる中軸候補/ユーティリティーの極意

 

10月19日のDeNA戦で今永昇太からホームランを放った巨人廣岡大志


 激しい競争の中、さまざまな場面で起用されている。廣岡大志は、田口麗斗との開幕直前の電撃トレードでヤクルトから加入した。新天地では一軍と二軍を行き来し、まだ確固たる役割をつかむことはできていない。

 7月1日の広島戦(東京ドーム)では4回に代打で逆転適時打を放ち、ヒーローに。左翼でフライを落球するミスもあり、お立ち台では「そのあとの守備がちょっと……。(外野が)慣れないとか言っていられない。どこでも守れるようになりたい」と新たな目標を口にしていた。

 高卒から約5年間在籍したヤクルトでは遊撃、三塁、二塁が中心だったが、巨人移籍後は投手、捕手と中堅以外の全ポジションに就いた。代走で起用されることもあり、中日大野雄大や、DeNAの今永昇太から2本塁打ずつを放つなど“左のエースキラー”として先発、代打で出番を与えられることも少なくない。

 パワフルな打撃、強肩。高い潜在能力を買われ、原辰徳監督から「将来性豊かで、必ず中心選手になってくる」と期待を寄せられる逸材だ。10月21日時点で76試合で打率.180、4本塁打の数字は、古巣でも中軸候補とされた男にとって、その本領を発揮できていないことを意味している。求められている水準は、もっと高いところにある。

「激しい争いだと思うので、結果を出さないと残れない世界。何とか食らいついて結果を出していければ」と覚悟は十分。生き残るためには、どんな役割でも結果を残し続けるしかない。

写真=BBM
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