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日本ハム・B.ロドリゲス 「5年目も挑戦者の気持ちで」ブルペンを支え続けた功労者が来季もフル回転を誓う/陰のチームMVP

 

今季、勝利の方程式のセットアッパーとしての貢献度は絶大だった


 今季のブルペン陣を支えた功労者がブライアン・ロドリゲスだ。来日4年目で存在感が大きく高まったシーズンだった。コロナ禍で他の多くの助っ人と同様に来日が遅れ、開幕には間に合わなかった。「個人としても難しいシーズン」と振り返ったが、調整に苦慮して実力を発揮しきれない外国人選手も多い中で、入国から約3週間後には一軍戦力として昇格し、以降はフル回転。在籍年数の長さは有利に働いたはずだ。

 4月6日に来日し、2週間の隔離明けとなった同20日に二軍戦で調整登板。2日後には一軍で今季初登板を果たした。「いい準備ができていた」と入国前は母国のドミニカ共和国で調整。過去の経験値から取り組むべき練習も明確だったのだろう。コンディションも問題なく、一軍初登板も2点リードの8回を任されて無失点で今季初ホールド。セットアッパーとしての躍進が始まった。

 日本でレベルアップした投手としての総合力は来日1年目に比べれば飛躍的に向上。クイックやけん制は、150キロを超えるツーシームを生かしながら、走者を背負っても慌てずにパワー投球で相手打者をねじ伏せる。守護神の杉浦稔大が不在の時期は代役ストッパーも務めるほど、チームにとって欠かせない存在となった。11月10日に来季の契約延長も発表された。「日本で5年目を迎えますが、常に挑戦者の気持ちを忘れず、球団の方々の信頼に結果で応えられるよう、精いっぱい取り組みます」とコメント。新庄体制でも力を発揮してくれるはずだ。

写真=BBM
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