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西武・松本航 初の2ケタ勝利、貯金2で倍増なるか!?/どうなる!? 契約更改

 

今季は初の2ケタ勝利を達成した松本


 今季、チーム2位の10勝を挙げた松本航。キャリア初の2ケタ勝利、規定投球回数到達と、開幕前に掲げた個人目標をしっかりと達成し「自信になった」シーズンだった。昨年、6勝7敗、防御率4.37の成績ながら、シーズン通してローテーションを守り抜いたことが評価され、900万円増となった。そのベースを考慮すれば、途中、配置転換で中継ぎを4試合経験するも、昨年を上回る24試合に先発し、10勝8敗と貯金2つを作った上、防御率も3.79に下げた今季の大幅アップは間違いないだろう。

 今季の年俸は3000万円(推定)だった。現在のライオンズの中で、ここ数年で2ケタ勝利を挙げることができたのは2019年の高橋光成のみ(今季限りで契約解除となった投手は除く)。その高橋が、2020年に初の規定投球回クリアを経て今季6700万円(推定)であることを考えると、最低でも5000万円以上。倍増の6000万円以上も十分考えられる。

 今季は、序盤から状態が上がらず、4月中旬から初の中継ぎを経験した。この調整法が奏功し、再び先発に戻った5月8日のソフトバンク戦(PayPayドーム)から自身6戦負けなしの6連勝。その後、再び8、9月に状態を落とすが10月に復調し、10月7日のソフトバンク戦(メットライフ)ではキャリア初となる完封を記録した。次戦でも、7回3安打無失点の好投。「状態の波が激しい」との課題も露呈したが、“良い状態”のときの充実ぶりは頼もしかった。

 エース候補として高橋、今井達也と並び、必ず「松本」の名前も挙がる。年俸上位者となることで、先発3本柱としての責任感もより増すはずだ。

写真=BBM
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