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西武・高橋光成 エースと認められる存在へチーム1位の勝利&投球回/わがチームの“○○王”

 

今季は自己最多の11勝をマークした高橋


 初の2ケタ勝利(2019年)、初の規定投球回数到達(20年)と、着々と主力先発としての役割をクリアしてきた高橋光成。今季は開幕投手にも指名され、名実ともに“エース”と呼ばれるにふさわしい存在になれるか、周囲からの注目度も高かった。

 開幕戦、山本由伸(オリックス)との投げ合いを制し、自身開幕から5連勝と最高のスタートを切った。カード頭を任される中でも、毎試合6回以上を投げ、ゲームをつくる充実の投球はエースの風格を感じさせるものだった。

 交流戦時期に調子を落とし、6月に3連敗、シーズン終盤も失点数が増え4連敗を喫し、「まだまだ課題が多い」。シーズン通しては自身にとって納得の成績とはいかなかったが、キャリアハイの11勝、173回2/3は堂々のチームトップの数字だった。特に投球回については、「自信にもなりましたし、先発としての役割はひとつ果たせたかなと思います」と、確かな手応えを口にした。

 また、成績以上に収穫となったのが、“一貫性”を養えたことだ。どんなに結果が出なくても、状態が悪くても、決してブレることなく、昨オフから取り組んできた“再現性”の追求のみに重点を置き、貫いた。「レベルアップしている実感はあります」。この積み上げが、間違いなく来季以降へもつながるはずだ。

 秋季練習最終日、来季から選手会長に就任することが発表された。「一番は成績で周りを引っ張っていけたらいいと思います」。誰からも“エース”と認められる存在へ、成績面でも、人間性でも、さらなる成長を誓っている。

写真=BBM
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