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中日・根尾昂 こだわりを捨て外野で勝負!/来季こそ主力に

 


 初の開幕スタメンを勝ち取り、不振もあってシーズン終盤は二軍暮らしが続いた。4年目の来季は外野1本勝負となる。11月下旬の秋季キャンプ最終日に、立浪新監督が明言。背番号7も納得し、遊撃グラブをしまった。

「打てればレギュラーが見えてくる。今年は内野も外野もやった感じですけれど、(外野)一本に絞ってバッティングで、試合の出場機会をほかの選手から奪えるように。そういう話をさせてもらいました」。指揮官は根尾を呼び寄せ、思いを伝えたことを明かした。

 根尾も納得している。「今季、169打席で本塁打1本。ホームランを求めても……。確率は低いと思います。自分としては、ヒット性の当たりを、追い求めてやっていかないといけないと思っています」。72試合で打率.178。何より悔しいのはウエスタン・リーグ34試合で、わずか.157だった。

 これまで続けてきた、体が引きちぎれんばかりのスイングとは一定の距離を置いて、現実的なコンタクト中心のスイングへの変更を受け入れた。森野打撃コーチのアドバイスをもとに、打撃フォームの改善に取り組んだ。

 足の上げ方も工夫し、高く上げる従来のスタイルに加えて、すり足とノーステップ打法に挑戦。「シンプルにしたい。足は今のところ、上げないんじゃないかなと思います」。すり足の完成を目指してでオフを過ごす。

 4球団競合の末、入団した。来季は4年目。こだわりだけでは生きていけない。現実路線で花を咲かせる。

写真=BBM
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