その打力は誰もが認めている。「勝負の3年目」を見据え、佐藤都志也はこの1年を振り返った。
「後半戦はボール球を振らないように、簡単に三振をしないによう、何とかつなぐようにと考えた。来季はそれを序盤からできればいい。まずはオープン戦で結果残さないといけない」
入団前から「強打の捕手」として評判だった。2年目の今季は打率.205ながら6本塁打。代打や途中からの出場機会が多かったこともあって、打席数は155打席と増えなかったが、26打席に1本塁打をマークした。規定打席に到達できれば、20本塁打近くまで数字を伸ばすことができる計算だ。
CS敗退後の秋季練習では、バットを振りまくった。両手はまめだらけとなり、「こんな振る機会はなかなかない。自分でやれと言ったら難しい。その中でも(首脳陣から)アドバイスをもらいながらできた。自分の中でも実になっている」と手応えもつかんでいる。
「自分でも来年が勝負だなと思っている。もう、ルーキーではないし、あとはどれだけ自分ができるかというところ。何とかマスクをかぶる機会を増やしたい。開幕マスクを目指してやっていきたい」
周囲からは打力への評価が高い一方で、守備力が課題とされる。
「もっとしっかりと守れたら、自分の中ではいけると思っているところもある。課題をつぶし、打撃も平行しながらやっていって、最終的に打てる捕手にはまってくればいい」。
CSでもマスクをかぶり、貴重な経験を積んだ。もちろん、目標は正捕手だ。
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