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楽天・西口直人 先発ローテ入りへの決意/来季こそ主力に

 

飛躍を期して大きな目標を掲げた


 何度も白い歯を見せ、満面に笑みを浮かべた。11月下旬、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ西口直人は、1270万円増の1800万円(金額は推定)でサインした。今季の530万円から約3.4倍となる大幅昇給に「自分が思っていた数字より多かったので一瞬、思考停止したんですが、そのあとからうれしさがこみ上げてきました」と笑顔で語った。

 甲賀健康医療専門学校から、2017年ドラフトで12球団支配下最終指名となる10位で入団。しかし、昨季まで一軍での登板は1試合だけに終わっていた。課題は制球力。スライダーやチェンジアップといった変化球も精度が低く、勝負球としては通用していなかった。

「自分の気持ちとしては今年結果を出さないと、という気持ちが強くて」。昨オフは肉体を鍛え直し、投球フォームも見直した。直球は最速で150キロを超え制球力も安定。この速球を武器とし、主に中継ぎで33試合に登板し5勝2敗3ホールド、防御率3.28。プロ6年目で飛躍を遂げた。

 6月26日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)では二番手で登板し、4回1/3を1安打1失点でプロ初勝利。ソフトバンク戦では13試合に登板して3勝0敗1ホールド、防御率1.71と、「鷹キラー」と呼べるほどの活躍だった。

 来季の目標には、開幕先発ローテ入りを掲げた。「楽天には偉大な先輩方がいますが、その方々に割って入っていけるように」と意気込んだ右腕。来季は先発として、さらなる活躍を狙う。

写真=BBM
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