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成長を示した大舞台 オリックス・太田椋/来季こそ主力に

 


 開幕戦で組んだ『U20二遊間』が、日本シリーズ第5、6戦で再結成された。太田椋が来季こそレギュラー奪取を狙う。

 プロ3年目の今季は春先から順調にアピールを重ね「二番・二塁」で開幕スタメンの座を手に。飛躍の1年が期待されたが、打撃不振に陥った。結果的に53試合に出場し、打率.172、3本塁打、9打点の成績で、思い描いたシーズンとは程遠かった。

 クタクタで球団寮の部屋に帰るも「夢の中でもエラーしている自分がいました……」と思い詰めた時期もあった。だが、日本シリーズ第5戦でスタメン起用されると、会心の一撃を放って見せた。1勝3敗と、ヤクルトに王手をかけられていた同戦。敗れれば今季終了だった試合の7回一死二塁、スコアは2対2で同点と、一打がほしい場面で、崖っぷちのチームを救った。

 ヤクルト三番手・石山泰稚の137キロのスライダーに食らいつき、右中間を破った。三塁に到着した太田は、ベンチに向かって右拳を大きく突き上げた。

「緊張もありながら、良い打席が送れたと思う。シーズン中のほうが緊張した。ワクワクしてできました」

 大舞台で自らのスイングを披露し、窮地を救った。

「与えられた立場でベストを尽くせるように準備するだけです」

 ベンチ最前列で声を出し続けた20歳は、たくましく成長してきた。二軍落ちした際は「大きく綺麗な軌道を意識したスイングで、振り幅を短く、インパクトを強く」と背番号31を継承した小谷野栄一野手総合兼打撃コーチと二人三脚で取り組んだ。見据えた先には、明るい光があった。

写真=BBM
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