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ヤクルト・元山飛優 背番号「6」の矜持/来季こそ主力に

 


 来季こそは、遊撃のレギュラーをつかみ取る。ドラフト4位ルーキー・元山飛優のプロ1年目が終わった。97試合に出場し打率.255、3本塁打、17打点。充実したシーズンだったかもしれないが、まだまだ実力はこんなものではない。

 背番号に大きな期待が込められている。かつて正遊撃手として1990年代の黄金時代でもプレーし、その後チームリーダーとしてスワローズを支えた宮本慎也氏が現役時代に着けていた「6」を受け継いだ。「すごい方の背番号をいただいたので、宮本さんに少しでも近づけるようにやっていきたい」。高く険しい山であることは知っているが、重みを感じながら汗を流す日々だった。

 守備力を評価されているが、求めるものは高い。さらに、打撃でも思うような結果は出なかった。日本シリーズでは西浦直亨が全6戦に出場。チームは20年ぶりの日本一に輝いたが、存在感を発揮することはできなかった。

 レギュラーシーズン終盤。チームが優勝争いする中で、元山は「本当に出たい、その場にいたいという気持ちが一番強い」と定位置奪取への熱い思いを口にしていた。それでも、「出られるチャンスはレギュラーの選手ほど多くないと思うので、限られた中でしっかりアピールしたい」と自身の立場をしっかりと把握し、少しずつ努力を重ねた。

 ポストシーズンで輝きを放った西浦も、今季は92試合の出場に甘んじた。まだ、レギュラーが確定したわけではない。球団初の2年連続日本一へ、元山が力になる。

写真=BBM
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