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西武・中村剛也 ミスター超え、450本塁打で“栗山登場”はまだ早い/記録への挑戦

 

今季は18本塁打と中村にしては少ない数字に終わった


 プロ20年目のシーズンを終え、中村剛也の通算本塁打数は442本を数える。これは、現役選手最多であり、歴代15位の数字を誇る。“節目”という意味では450号、また、ランキングで言えば1つ上の14位・元巨人長嶋茂雄氏の444本が目下の目標となるが、それぞれ8本、2本と、いずれも到達まで1ケタと迫っているだけに、来季中の達成はほぼ間違いないだろう。特に450号については、中村自身も「1年間試合に出られたら達成できると思う。なるべく早く達成したい」と意欲的だ。

 今季は代名詞の本塁打が18本にとどまり、「数も少なかった」と、無念さを口にした。だが、「前半のオリンピック前ぐらいまでは、なかなか打球の角度がつかなかったですが、後半は自分の中で良いかなというものが出てきた」と好感触をつかんだ中でシーズン終了を迎えている。11月に行われたチーム全体の秋季練習には不参加ながら「その(良い)感じを忘れないように、家でバット振っています」と中村。来季のホームラン量産へ向けた取り組みをすでにスタートさせている。

 今季、同期の栗山巧が2000安打を達成し、その際の花束贈呈役を担った。20年来の仲間からの祝福を感慨深く受け取った栗山は、「おかわり(中村)がどこ(どの記録)で花束を欲しいか分かりませんが、彼が花束をもらいたいというところで、今度は僕が花束を渡したい」と逆エールを送っている。稀代のホームランキングが求める祝福は、言うまでもなく本塁打での記録到達だろう。450号での栗山登場はまだ早い。その先の大記録へ、まだまだ挑戦は続く。

写真=BBM
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