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阪神 矢野耀大監督 監督自身も成長をしてく決意/指揮官が見据える2022

 

就任4年目を迎える矢野監督[右]は自身もさらに成長し17年ぶりのリーグ優勝を狙う


 就任4年目、背水の陣を迎える矢野燿大監督が「レギュラー白紙」の方針を打ち出した。近本以外のレギュラーを確約せず、あらためて競争を強調したのだ。

 矢野監督は「メンバーを固定するのは楽だけど、今のチームは競争でいいんかなと思う」とポジション争いをさせながら安定した戦力を整えるつもりだ。

 77勝56敗10分け。数字的には上出来だが、勝負ではヤクルトに敗れた。ゲーム差なしの勝率5厘差の2位に終わった。前半戦首位独走状態で折り返したが夏場から失速した。

 矢野監督が「エラーが少なければ優勝していた可能性は十分にあった」と語ったように、4年連続リーグワーストとなった86失策はポイントになった試合でもやはり響いた。

 毎年指摘されながらも失策数が減少しない分析は不可欠。土のグラウンドを本拠地にすることを言い訳にはできないし、ミス撲滅はチーム浮上の近道といえる。

 また現有戦力の底上げとして佐藤輝の再生は欠かせない。チーム最多24本塁打をマークしながら好不調の波が激しかった。未完の大器には2年目の進化が求められる。

 俊足巧打の人材は多いが、日本人の長距離打者も育てたい。四番固定という点では、大山のレベルアップも優勝へのポイントになってくるだろう。

 いかに2年連続セーブ王スアレスが抜けた穴を埋めるかは最大テーマ。矢野監督は「オレ自身も成長していかないとダメ」と巻き返しを図る。
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