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広島・森浦大輔投手 目標50試合登板。左腕王国の中でつかみたい立ち位置/年男の決意

 


 スーパールーキー栗林の陰に隠れながらも、一軍の中継ぎとして奮闘した。チームトップの54試合に登板し、3勝3敗、ホールド数は塹江に並びチーム1位タイの「17」を記録した。これまで球団新人最多記録だった「7」を大幅に上回る活躍で、大きな存在感を示した。

 2021年は1年間を通して勝ちパターンに定着することはできなかったものの、ワンポイントやビハインドなど数多くのポジションをこなし、経験を積み重ねた。細身な体から放たれる球威抜群の150キロに迫る直球と、スライダー、チェンジアップを武器とし、強打者にも堂々と立ち向かった。森浦大輔は「しっかりコントロール、変化球のキレもそうですけど、まだまだだなと分かった1年でした」と満足することはない。

 オフのテーマは「体力強化」。球団トレーナーにメニューを組んでもらいながら、年明けもマツダスタジアムで黙々と1人で練習に励む。「とりあえずケガなくシーズン終われたので、しっかりこれから22年に向かってやっていければいいかなと思います」と引き締めた。

 6月15日で24歳を迎える左腕。再び中継ぎでの起用が濃厚とされる今季については「50試合を目標にしたい」と2年連続の50試合登板を目標に掲げた。来季はドラフト1位の関学大・黒原、同2位の三菱重工Westの森と、即戦力左腕2人が加入する。左腕王国形成が進む中で、ライバルとしのぎを削りながら、自らでポジションをつかみ取らなくてはならない。24歳の勝負はもう始まっている。

写真=BBM
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