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巨人・井納翔一投手 投手陣最年長。本来の投球を取り戻すことを誓う/年男の決意

 

昨季はわずか5登板に終わった巨人井納翔一


 5月1日で36歳を迎える寅年生まれの井納翔一は逆襲に燃えている。「球団、監督、コーチ、ファンの方々の期待を裏切ってしまい、申し訳ない」。新天地で“宇宙人”の愛称のような存在感を投球で示すことはできなかった。

 2020年オフにDeNAからFA宣言して2年2億円(金額は推定)で加入。原辰徳監督から「年間150イニング」を課されたように先発ローテーションの一角として期待されたが、移籍後初登板となった3月31日の中日戦(バンテリン)で2回途中4失点KOされ、二軍落ち。二軍でも打ち込まれる試合が続き、一軍ではわずか5試合登板で自身初のシーズン0勝(1敗)、防御率14.40と自己ワーストの数字が並んだ。

 無念の移籍1年目を振り返り「早く一軍の戦力になりたいという思いがかなりあったけど、逆にそれで自分の投球スタイルを見失ってしまった。ファームでも自分の投球ができず、結果が出なかった」と悔しさをにじませた。

 このままでは終われない。プロ10年目の来季は背水の陣だ。「ベテランの年齢になってきたけど、僕自身はまだまだ動けると思っている。初日からルーキーのようにアピールして、その中で捕手陣と今まで以上にコミュニケーションを取っていければ」。38歳の大竹寛(コーチ就任)が現役引退し、投手最年長となった。タフな体、落差の大きなフォークボール――。22年こそ、本来の投球を取り戻す。

写真=BBM
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