週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

楽天・小郷裕哉 激しい争いを勝ち抜く/増えた家族のためにも

 

持ち味をアピールしていく


 価値ある走塁だった。2021年10月27日のロッテ戦(楽天生命パーク)。1対1の同点で迎えた8回一死二塁。二塁走者・島内の代走で登場したのが小郷裕哉だった。申告敬遠で一死一、二塁となった後、小郷が代打・小深田の右前打で本塁へ生還した。ロースコアでの終盤戦、1点が欲しい場面で、ベンチの起用に応えてみせた。

 オフには、青森県出身で25歳の一般女性と結婚したことを発表した。俊足の外野手は球団を通じて「私事ではございますが、このたび入籍いたしましたことをご報告させていただきます。お相手の女性は、かわいらしい笑顔で僕を支え、芯の強い心で人間的にも成長させてくれる存在です」などとコメントした。

 今季は悔しさだけが残った。開幕スタメンは勝ち取ったものの38試合出場で打率.182、2本塁打、6打点という不本意な成績に終わった。20年シーズンは58試合出場で打率.295、4本塁打。自慢のバットで結果を残していたが、昨季は満足できるような結果を残せなかった。伴侶を得た今、巻き返しにかける思いは誰よりも強い。

 球団を通じて「これからは妻のため、そして、チームのためにも、勝利に貢献できるよう努力していきます。今後とも温かいご声援を、よろしくお願いいたします」とコメントし、来季の活躍を誓った。

 チームは日本ハムから自由契約となった西川遥輝を獲得。外野手争いはさらに激しくなった。まずは厳しい競争に勝ち残って、妻への感謝の気持ちを結果で表す。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング