守るものができた。昨年7月7日に一般女性と結婚した立岡宗一郎は、例年以上の覚悟をにじませ新たなシーズンに挑む。
契約更改後の記者会見では、新シーズンへの並々ならぬ意気込みを語り、「奥さんを東京に置いてキャンプにいくのは寂しいですが、しっかり家族を、奥さんを喜ばせられるように、いい思いをさせられるように頑張りたい」と夫人への思いを明かした。
2012年に
ソフトバンクからトレードで加入した経歴を持つプロ14年目。15年に規定打席未到達ながら91試合に出て打率.304、103安打、16盗塁をマークして以降は出場機会が減っていたが、昨季は先発3試合を含む47試合に出場。打率.205、0盗塁は本来の成績ではないものの、初めて一塁守備にも就くなどバックアップ要因として重宝された。31歳となった現在でも短距離走のタイムが向上するなど、まだまだ伸びしろを感じさせている。
外野手ではチーム最年長だった
亀井善行が現役引退(一軍コーチに就任)するも、層は厚い。「1年間一軍にいて、2ケタ盗塁したい」と激しい外野手争いに挑む立岡は、オフは例年どおり外野のレギュラー格となった年下の
松原聖弥と宮崎で行うが、「今年は松原さんに、僕が教えてもらう立場」とプライドは捨てる。
妻帯者となり、チーム内でもベテランの域に入った立岡。責任を背負って戦う今季は、これまでとは一味違った輝きを見せてくれそうだ。
写真=BBM