プロ22年目のシーズンが始まる。石川雅規が1月22日に43歳の誕生日を迎えた。「球界最年長」という看板を背負うことになるが、気持ちはまだまだフレッシュなままだ。
「最年長だからたくさん試合に出られるというわけではない。年齢や実績は関係なく野球が上手な人が一軍の舞台に立てると思うし、グラウンドに出たら本当にルーキーの気持ちでやるというのが大事だと思う」
昨季は、主に10日間以上の間隔を空けながら先発ローテーションを回り6勝を挙げてリーグ連覇に貢献。ただ、日本シリーズでは
オリックスに敗れ、
高津臣吾監督が悔し涙を流す姿を目の当たりにした。「高津監督のあの涙がすごく印象的で、今度はうれし涙を流してもらえるように、高津監督をまた胴上げできるようにやっていきたい」と意気込む。
オフシーズンはもう一度出力を上げるために、重量を上げた重りでトレーニングを敢行。優勝旅行先のハワイでも体を鍛えるなど余念はない。「キャリアハイというか、一つでも上を目指さないと。選手をやっている以上これでいいということはない」と年を重ねても、向上心や探求心は若き日と変わらない。
大目標の通算200勝まで残り17勝と現実的な数字となってきた。昨季は通算3000投球回を達成するなど球史に名を刻み続けてきた石川。「200勝という目標は僕の気持ちと体を動かす大きな原動力」と金字塔の達成に向け一歩ずつ進む。
まず、目指すのは開幕投手の座。チーム内の競争にも勝ち、勝利を重ねていく。
写真=BBM