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西武・外崎修汰 「優勝のために必要だ」復調へ理論的な思考を取り入れて/生え抜きの輝き

 

ケガもあり、昨季は不本意な成績に終わった外崎


 昨季は開幕から7試合目で死球を受け、左腓骨骨折で長期離脱した外崎修汰。スタメン復帰した7月4日からは全試合先発出場を果たしたが、打撃面での安定感を欠き、最終的に73試合出場、打率.220、5本塁打、19打点と不遇のシーズンとなった。「本当に不甲斐ない成績で終わってしまった。2022年はもう一度イチからレギュラーを取り返すという、挑戦者の意識を持って取り組んでいきたい」。心機一転、リスタートを誓う。

 雪辱のカギは打撃改善だ。特に昨年9月、10月は打率1割台でシーズンを終えているだけに「今はもうグチャグチャになっているので」と、打撃フォームを含めた徹底した見直しを決意。秋季キャンプでは監督、コーチ、チームメートなど、多くの人に考え方やアドバイスを聞き、貪欲に改善への糸口を模索した。

 その中で、もう1つ変化の必要性を痛感したというのが“思考”面だ。「今までは感覚や本能という感じでやってきてしまっていたのですが、理論的な考え方も大事だと思いました」。感覚だけに頼っていたことで、状態が悪くなったときに修正ポイントが見つけられなかった昨季の教訓からも、理論的な観点からも立ち返る基準を作ることで状態の波を縮める考えだという。

 18年は打率.287、18本塁打、19年は.274、26本塁打と優勝した年はいずれも外崎の活躍が非常に大きかった。契約更改の席でも、渡辺久信GMから「キーマンになる試合も多いし、優勝するためには必要だ」と期待の言葉を受け、気合も自覚も十分。新型コロナウイルス感染の影響でキャンプは所沢スタートとなったが、悲願の日本一達成のためには背番号「5」の復調は絶対に欠かせない。

写真=BBM
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