立浪新体制の船出となる
巨人との開幕戦(東京ドーム)の先発最右翼は大野雄大だろう。1月の沖縄自主トレで、すでにブルペン入りするなど順調そのものだ。
「質はまだまだですけど、強い球がいっていたので良い感じですね」。昨年は2月のキャンプ中に左肩周辺の張りの影響で名古屋へ帰って精密検査を受けることも検討するほど状態は良くなかった。
それだけに1年前とは雲泥の差。「予想よりも早く投げられた。それだけ状態がいいということ。開幕から逆算してスペシャルに仕上げていけたら」と表情も明るい。
立浪監督から直々の指名で投手キャプテンに就任した。「キャプテンをやるキャラではないですからね。でも、もう1回引っ張ってほしいというメッセージだと受け取っています」。
主将を務めるのは人生初。オフにはバラエティー番組で軽快なトークを披露する自称「口から生まれたサウスポー」。明るく楽しく、時にピリッと。「監督も僕の性格は知ってくださっていると思います。ガミガミ言うタイプではない。僕なりの、時代に合わせた伝え方をします」。メリハリをつけてチームを引っ張っていく。
自主トレでは練習メニューは同行した小笠原と橋本につくらせた。「しんどいメニューをつくってくれ」。これも自覚を促すため。大野流のやり方が徐々に見え始めている。
立浪監督は開幕投手について名前は明かしていないが「もう決めています」と語る。背番号22が満を持してマウンドに向かうはずだ。
写真=BBM