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日本ハム・金子千尋 新庄BIGBOSSと唯一現役時代に対戦したベテランが登録名を戻して心機一転/最年長の意地

 

初心にかえってプロ18年目のシーズンに臨む。何とか結果を残したい


 チーム最年長の金子千尋は心機一転で2022年シーズンをスタートさせた。日本ハムへ移籍した19年以降は金子「弌大」としてきた登録名を、オリックス時代と同じ本名の金子「千尋」に戻した。昨年12月の契約更改後の記者会見で明かした際には「初心にかえってじゃないですけど、1年目(05年)と今年(21年)が0勝。また新たにスタートする意味でも名前を戻そうかな」と、話した。

 プロ18年目は、不思議な縁がつながった。新監督に新庄剛志BIGBOSSが就任した。「今、ファイターズで対戦したことがあるのは僕だけですし、新庄さんと現役がかぶっているのもたぶん僕だけだと思う」。対戦したのは1度だけだが、インパクトは強い。プロ2年目の06年4月18日のことだ。

 舞台は東京ドーム。救援登板していた一軍デビュー3試合目のオリックス・金子は、7回二死満塁で新庄監督と対戦した。「投げた球は外の真っすぐ。高めに浮いて、右中間に打たれた」という打球はスタンドへ。満塁本塁打を打たれた。「ちょっと異様な雰囲気はあったような気もします」。2回にソロ本塁打を打った新庄監督は、その時点で06年限りでの現役引退を発表していたからだ。

 あれから16年が経過した。金子自身は数多くの個人タイトルは獲得してきたが、まだ優勝には縁がない。38歳シーズンの昨季は未勝利で「肉体的な衰えは正直あるかもしれないが、それを言っていたら現役選手としてやる資格はない。それを覆す意味でも、今年また一からやって結果を残したい」と、燃えている。

写真=BBM
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