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中日・岡林勇希 打撃センス抜群の巧打者/レギュラー争いダークホース

 


 もはやダークホースと呼ぶのもおこがましい。立浪監督就任最初の春季キャンプで3年目の岡林勇希が存在感を見せた。オープン戦開幕の阪神戦では「一番・右翼」でスタメン出場するといきなりアピールに成功した。

 初回。菰野高の先輩でもある阪神・西勇輝の2球目を振り抜くと一塁線を破る二塁打。2打席目には2年連続2ケタ勝利の秋山拓巳から右前打を放ち、格上投手を相次いで突破した。最後はルーキーの桐敷拓馬からは右前打を放ち猛打賞となった。

 その後、二塁に進み、山下の中前打で本塁にヘッドスライディング。果敢な走塁で決勝点をもぎ取り、立浪監督にオープン戦初勝利をプレゼントした。

「アピールしないといけないので、どんなピッチャーでも、ヒットを打つことだけを考えていた。その中で良いピッチャーから打てたのはすごく自信になった」と胸を張った。

 昨春キャンプで臨時打撃コーチを務めた指揮官から「数年後にレギュラーになれる」と大きな期待を寄せられ、連日の早出特打を敢行。両手がボロボロになるほどバットを振り込み、持ち前のシュアな打撃に磨きをかけた。

 春のキャンプでは毎日朝7時過ぎに1人歩いて球場入りすると、まずはウエート・トレーニング。全体練習が終われば屋内運動場に向かい、打撃をこなすなど自ら追い込んだ。

「毎日これは絶対にやる、というのは継続してやっている」。シートノックでも右翼を争う根尾に負けない強肩ぶりを披露している。オープン戦も常時出場。3月25日の巨人との開幕戦(東京ドーム)。ライトのポジションに最も近いのは、この男だ。

写真=BBM
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