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楽天・小郷裕哉 4年目の巻き返しへ/レギュラー争いダークホース

 

レギュラー奪取をあきらめない


 しぶとかった。2月24日、巨人との練習試合(那覇)。初回二死一、二塁の好機。1ボール、2ストライクと追い込まれた後の4球目だった。「五番・右翼」で先発した小郷裕哉が、外角高めのチェンジアップを右前にはじき返した。タイミングを外されながらも粘り強く食らいつき、価値ある先制打を放った。

 オープン戦でもアピールは続いた。同27日、中日戦(北谷)には「八番・右翼」で先発出場。2回一死三塁で右翼へ先制打を放つと、7回二死満塁の場面では中堅へ2点適時打。2安打3打点で9対7の勝利に貢献すると「使いたいと思われるようにどんどんアピールしていきたい」と語気を強めた。

 今季、外野手争いはし烈を極める。昨季打点王の島内宏明に、ゴールデン・グラブ賞を獲得した辰己涼介。勝負強い岡島豪郎に加え、俊足・巧打の田中和基もいる。若手の武藤敦貴も成長を続けている上、4度盗塁王を獲得した西川遥輝も新たに加入。定位置を奪うのは簡単ではない。

 昨季は38試合に出場し打率.182、2本塁打、6打点。巻き返しに燃える若武者は昨年末、一般人女性との結婚を発表した。妻のため、自身のためにもレギュラーを奪いたい。

 守備に加え走塁などでも細かな課題はあるが、勝負をあきらめるつもりはない。俊足で強打の外野手は「西川さんが来たからと、あきらめているようではそこまでの選手だと思う。キャンプ前から腹くくってやろうと思っていた」とキッパリ。まずは2年連続での開幕スタメンへ向け、アピールを続けていく。

写真=BBM
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