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DeNA・大田泰示「楽しそうで生き生きしている」高い集中力で出番に備える/レギュラー争いダークホース

 

外野はレギュラー陣以外にも神里和毅細川成也などライバルは多いが、貪欲に出場機会を狙っていく


 本番さながらのガッツポーズだった。「ベンチが盛り上がってくれたので、すごくうれしかった」。DeNA移籍後、初打席のファーストスイング。大田泰示の強烈な打球が、三遊間を抜けていった。2月16日の練習試合・広島戦(コザ)に「四番・右翼」で先発出場。初回二死三塁で、相手左腕・玉村昇悟のチェンジアップを振り抜いた。先制の適時打に沸き上がる三塁ベンチ。「すごく意気に感じました」と四番起用に応え、戦力としてもメドをつけた。

「ベイスターズにはたくさんいい選手がいる。そこでレギュラーを取れるためには、より自分自身が成長していかないといけない」。2019年に自己最多の20本塁打放ち、5年間在籍した日本ハムをノンテンダーFAとなり、複数球団が獲得に動いた。神奈川・東海大相模高出身。「ご縁があると思った」とDeNAと結ばれ、背番号「0」で再スタートを切った。昨季の外野は左翼から佐野恵太桑原将志オースティンでほぼ固定。オースティンは規定打席に届かなかったが、全員が打率3割をクリアする盤石の布陣だった。

 厳しい争いに挑む中で、主将の佐野がキャンプ中に右ワキ腹を負傷。開幕には間に合いそうだが「キャンプでやってきたことを、シーズンを通してやり切る」と高い集中力で出番に備えるつもりだ。昨季は76試合で打率.204。守備力はチームでも屈指だけに、課題はシンプルだ。「楽しそうで生き生きしている。他の選手にも気持ちの大事さが伝わっている」と加入を喜んだのは三浦大輔監督。いくらでも風を吹かせる。

写真=井田新輔
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