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中日・木下拓哉 愛称は「ゴリけん」!? 周囲を和ます温和な女房役/わがチームのムードメーカー

 

今年も竜の正捕手を担う木下


 この選手がいると場がなごむ。愛娘と見つけた四つ葉のクローバーを持参して遠征先でホームランを放ち、自家用車が豪雨で水没しても「保険で何とかなりました。ダメになった車? 中古のポルシェです(笑)」とあっけらかん。

 芸人「ゴリけん」似だという理由から、高橋周ら一部ナインから「ゴリけん」と呼ばれるのも受け入れている。

 グラウンドで声を張り上げ、元気満々。眼光鋭く、無口で、隙を見せないように……という捕手に対して抱きがちなイメージとは異なる。

「僕はこうやって生きて来ましたから。真面目にやるときは真面目に。真面目だけだと疲れてしまいます。キツい練習にも耐えられません」

 京田は「家族ぐるみでお世話になっています。うちの子どもも木下さんになついています。温和で面白くて、なかなかいないキャラクターだと思います」と語る。高橋周は「年上ですけど、いつも笑顔で面白いことを言ってくれます」と柔和な表情を浮かべる。

 だからと言って、決してちゃらんぽらんではない。今季から用具メーカー・ミズノのブランドアンバサダーを務める。ロゴマークには背番号「98」をあしらった。昨夏、亡くなったチームメート・木下雄介さんの付けていた背番号をチョイスした。

「食事に行っていた間柄です。僕の中ではいつまでも忘れちゃいけない、覚えている選手です。活躍を報告したいですし、ピンチの場面では助けてもらわなくちゃいけません。一緒に戦っていきます」

 竜には仲間を信用し、頼られる扇の要がいる。

写真=BBM
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週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

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